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防除トピックス
無人航空機による病害虫防除の現状と課題(その1)
―空中散布に思うことー ○航空防除の歴史 航空防除は、病害虫や雑草防除の過酷な労働作業からの解放、効率的な病害虫防除に多大な貢献を果たしてきました。 昭和30年代に有人ヘリによる航空防除がはじまり、約30年たった平成の初めころに無人ヘリの事業化がはじまりました。さらに、約30年たった平成28年ころからマルチローター(いわゆるドローン..
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防除トピックス
無人航空機による病害虫防除の現状と課題(その2)
○技術上の課題 今や、スマート農業の普及や、みどりの食料システム戦略における化学農薬50%削減(リスク換算)の目標に向けて、マルチの利用が脚光を浴びています。 マルチの長所は無人ヘリより安価なことに加え、軽くて持ち運びが容易なこと、マイドローンであれば防除したい時にいつでも散布できることです。 一方で、いくつかの課題があります..
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防除トピックス
モモヒメヨコバイ
モモヒメヨコバイは中国、台湾,韓国、北朝鮮に発生が確認されており、うめ、もも、おうとう、あんず、はなうめ、はなももを加害することが知られています。 日本では沖縄県での分布は確認されていましたが,2019年に和歌山県で確認された以、降現在まで、栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、神奈川県、愛知県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、..
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防除トピックス
ホウレンソウケナガコナダニ
ほうれんそうを加害するコナダニ類は数種類知られていますが、多いのはホウレンソウケナガコナダニです。本種は20数年前から全国的に問題となり、北海道、本州で分布が確認されています。きゅうり、すいか、ピーマン、トマト、ねぎ、にんじん、キャベツ、とうもろこし等多くの作物に寄生しますが、中でも被害が深刻なのがほうれんそうです。 ホウレンソ..
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防除トピックス
バイオスティミュラント
農林水産省は2021年5月に「みどりの食料システム戦略」を策定しました。その中で 2050年までに化学農薬の使用量の50%削減(リスク換算)と有機栽培面積を25%拡大することが明記され、その実現手段の1つに、革新的作物保護技術の開発の防除資材としてバイオスティミュラントの利用が例示されています。 バイオスティミュラントとは バイオスティミ..
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防除トピックス
サツマイモ基腐病
●被害が拡大し、さつまいもが高騰 最近テレビで「旬の味覚 さつまいもにある異変 価格高騰 農家を悩ませるある問題」などと報じられました。原因はサツマイモ基腐病で、一番成長期の夏場に全国的に長雨が続いたのと、高温だったことで多くのところでイモの腐れが発生し不作になり、価格の高騰につながったとのことです。 ●2018年に沖縄県で初めて..
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