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農薬の深イイ話

2022.09.07

イネ科雑草

世界の高等植物は約20万種といわれ、その中の雑草種は3万種以上になると言われています。それでも作物生産に経済的に被害を与えるものは200種程度との説があります。
日本国内の雑草種は水田、畑あわせて約100種、これに最近では帰化雑草が増え、また除草剤抵抗性雑草の出現もあって増えつつあります。
雑草の種類をその姿、植物分類のからイネ科雑草、広場雑草、カヤツリグサ科雑草などと分けています。
前回はカヤツリグサ科雑草について説明しました。今回はイネ科雑草をのぞいてみます。除草剤の対象雑草の中に「イネ科雑草」の表示を見ることがあります。
瑞穂の国といわれる日本は水田の水稲をはじめ畑では陸稲、あわ、ひえ、」こむぎ、とうもろこしなどとイネ科の作物を多く栽培してきました。イネ科の作物を栽培すると環境が適しているために随伴雑草としてイネ科の雑草の種類が多く見られます。
水田ではヒエの仲間、畑ではヒエの仲間に加えてメヒシバ、エノコログサ、メヒシバ、オヒシバ、スズメノカタビラ、チガヤ、ススキなどがあります。イネ科雑草といわれるだけあってイネの姿形によく似ています。
雑草防除作業ではイネ科の作物には影響なく、イネ科の雑草だけを水田、畑から取り除く、あるいは発生しないようにするという高度な技術を必要とします。水田での作業で昔「ひえ抜き」がありましたが、先人は有用な作物イネと邪魔な雑草のヒエを素早く見分けながら田んぼの中をあるきまわっていたのでしょう。現在はイネ科雑草のみを防除できる、科の中の属を見分ける「属間選択性」を利用した除草剤が、その役割を果たしています。
                       

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